アマチュア相撲は大相撲とは違います。
その違いを説明していこうと思います。
なお、記述の対象は主に大学生の学生相撲であり、それ以外のアマチュア相撲では多少差異があります。
(高校生未満では禁じ手がもう少し多いなど)
最大の違いはこれと後述する団体戦・体重別でしょう。
行司はおらず、審判がいます。主審のかっこうは白装束に蝶ネクタイと地味です。
また、ちりを切る試合もありますが、プロのように試合前に土俵の上で四股を踏んだりという所作はありません。
むしろあまり余分なことをすると怒られます。試合の後に弓取り式などは当然ありません。
ただ、稽古前には神棚(?)に礼をし、稽古後には集めた砂に御幣を刺すということはしています。
とはいえ宗教的な色彩はほとんどなく、信仰上の問題からそういったことをやらなくても問題はありません。
相撲の競技としての側面を強調したのがアマチュア相撲です。
アマチュア相撲では5人制の団体戦が行われます(大会によっては人数が変わりますが)。
学生相撲連盟主催の試合では強い方からAクラス、Bクラス、Cクラスと分かれていて、
AクラスとBクラス中位以上はほぼ推薦で集められたメンバーで構成されますが、Bクラス下位とCクラス以下は
大学から始めた人ばかりです。
団体戦ではどこにどの選手を置くかも一つのポイントで、個人戦とは違った面白さがあります。
特に非推薦校の戦いにおいては学年によって実力がそれなりに違うため、高学年の選手をどこに配置するかが大きなポイントです。
もちろん全員をきっちり鍛えた4年生で揃えられれば良いのですが・・・
ほとんどの試合が団体戦も含め、トーナメントです。勝ち進むには負けられない、という緊張感があり、
十五日間で優勝を争う大相撲とは違った趣があります。
また、一発勝負という性格から立会いの駆け引きの重要性がさらにまし、連戦せねばならないため、前の試合の疲れも
勝敗を決する大きな要因ともなります。
体重別の個人戦トーナメントもあります。65未満,75未満,85未満,100未満,115未満,135未満,135以上,無差別
の8階級があります。
東日本の大会でベスト8に残ると全国大会に出勝できますが、相撲人口の少なさと細かい階級わけによって
85より軽い階級では二回勝てば全国に出られます。
軽量級の試合ではかつて全国制覇をしたOBもいます。
また、100未満で全国出場権を手にしたOBもいます。
体重別大会は上位校の普段出てこない選手が出てくるという点も見どころです。
なんと、大相撲とはルールも少し違います。違う点は主に
だからと言って相撲の実質に何かかわりがあるかといえばそうないんですが。
アマチュア相撲ではスパッツの着用は禁止されていません。(なぜか国技館だけはだめなようです。)
ですので尻をさらさなくても相撲は取れます
これを読んでアマチュア相撲に興味を持ってしまった方は以下をお勧め致します
相撲部に興味を持った方、入部したい方、お気軽に格技場一階の稽古場においでください。